
深沢中央診療所所長 宮下明
昨年の夏は日照時間が長かったため、今シーズンの神奈川県はスギ花粉の飛散量が前年より5割以上多く、また例年より早く飛び始めると予想されています。つらい目のかゆみ、鼻水、鼻づまり対策はお早めに。
第一に、花粉を避ける。マスクは様々な種類がありますが、価格と性能は一致しません。お徳用マスクでも顔にフィットし、息がしやすいものが一番です。メガネは顔との隙間が少ないものを。目に入る花粉を1/3にできます。コートはつるつるの素材のものにして、家の中に花粉を持ち込まない。屋内での対策に、花粉を大きくポロポロと固めて掃除しやすくするスプレー「アレルクリン花粉カット」などがあります。
第二に薬の工夫。前年ひどかった人は、花粉が飛び始める2週間前に、第2世代の抗ヒスタミン薬の内服と抗アレルギー点眼薬で治療開始。十分な効果が出るのに2週間かかるからです。診療所で相談してください。花粉の飛散終了時期まで継続内服することにより、良好な治療効果が得られます。鼻症状が強くなる花粉飛散ピーク時には、ステロイドの点鼻薬を加えます。ステロイドといっても恐れる必要はありません。鼻だけに投与するので、全身的な副作用は考えなくて大丈夫です。ただし、ステロイド点眼薬は要注意。緑内障を起こすことがあり眼科で眼圧をみながら処方してもらいます。なお、いままで花粉症といわれたことがなくて、かぜかな、どっちかな、と迷うときは診療所での検査をお勧めします。
できることから少しずつはじめて、楽しい春を迎えましょう。