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いきいき365日

医師から患者になって  岡山県玉島協同病院内科医師 進藤 真

2013年02月16日

 先日、玉島協同病院に出勤しようとしたとき、突然不整脈の発作におそわれました。当日は日直の予定だったのでなんとか出勤しましたが、動くとつらく、「休んだほうがいい」と判断。そのまま入院することになりました。
 白衣を脱いで病室のベッドに横になると、立場が「医師」から「患者」になったせいか、それまで強気でいた自分が突然小さくなってしまったよう。一人病室のベッドで、おとなしく休んでいました。
 いつもは私が看護師に指示を出すのですが、この日は看護師の指示に素直にしたがいました。
 そうこうしているうちに病状は落ち着き、その日のうちに退院。帰宅する前に、受け持ちの患者さんのカルテを見ようとナースステーションに立ち寄ったときにはバンバンと指示を出し、いつもの医師としての自分に戻っていました。
 以前、アメリカで「立場を変えることによって人格が変わる」という心理学の実験がありました。私自身の単純で弱気な性格も影響しているのかもしれませんが、今回の入院で「態度が変わることもあるのだ」と実感しました。
 これまでも足のじん帯を切ったときや虫垂炎、痔の手術など、一週間程度の入院をしたことがありました。思い返してみると、傷の洗浄や処置、点滴が終わったときなどに、「お願いします」と遠慮がちにナースコールを押していました。遠慮してしまうのは、看護師の仕事の大変さを知っているからかもしれませんが…。
 検査や治療がどのような流れでおこなわれるかも知っていて、患者さんの権利や接遇などを訴えている自分の病院でさえ、職員に対して遠慮してしまうのです。自分の病状もわからず、初めて病院に受診する患者さんは、どんなふうに思っているのでしょうか。また、重い病気を持っていて、病院に命を預ける思いで入院している患者さんはどんなに不安な気持ちでしょうか。
 みなさん、受診や入院したときに聞きたいことや不安に思うことがあれば、遠慮しないで言ってくださいね。

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Posted by admin at 09:52 | Trackback (0)