1. TOP
  2. いきいき365日
いきいき365日イメージ

いきいき365日


風疹対策を急ごう

風疹対策を急ごうイメージ写真


2013年11月15日

風疹対策を急ごう
 今、風疹の流行が盛んに報道されています。では私たちはどう対処していったら良いのでしょうか。風疹の特徴と予防の大切さを中心に解説します。

風疹が危険なそのわけ
 それはインフルエンザの5倍の感染力を持ち、診断の手がかりになる発疹が出る3日前から出てから5日間が感染力が強いとされています。そのため抗体を持たない人は、そばに暮らしている風疹にかかった人の診断がはっきりしたときには、既に感染している可能性が強くなるのです。そして何よりも避けたいのが後で述べる先天性風疹症候群の発生です。

大流行の兆しあり
 現時点で昨年同時期の20倍を超える発生を観測しています。しかもその8割が男性で大半が20代から40代です。抗体をもたない人の間に広まっています。その感染力の強さと国民の抗体保有率の低さを考えると大流行の危険性が警告されています。(図1)
風疹累積報告数の推移イメージ

風疹の特徴と類似の感染症
 まず風疹の特徴は38度前後の発熱に続き顔から全身に広がる細かい発疹と後頸部から耳の後ろのリンパ腺が腫れることが最大の特徴です。それに加えて目の充血と全身の関節痛が伴うことも多いようです。それに対して見分けるべきは次の病気です。
   はしか(麻疹)・突発性発疹・水疱瘡(水痘)
   伝染性紅斑(リンゴ病)・しょうこう熱(溶血性連鎖球菌)
   その他のウイルス性感染症   などです。
 麻疹の場合発熱・発疹に加え口内炎を伴いリンパ腺の腫れは目立ちません。突発性発疹は39度から40度の発熱が3?4日つづき解熱したあとで全身に細かな発疹が広がるのが特徴です。
 水痘は発熱に小さな水疱を伴う発疹でリンゴ病は顔が主体の発疹です。猩紅熱の病原は細菌で発熱、咽頭痛、紅色小発疹、舌の炎症が特徴でペニシリンが効きます。

なぜ今流行するのか
 抗体を持たない人が増加しています。予防接種の状況は、23才以下の人は乳児期に2回の個別接種を他のワクチンと並行して受けており、34才?51才の女性だけは1回の集団接種を受けています。しかし34才以上の男性と52才以上の女性は接種を受けていません。
24才?33才の男女は個別接種なので受けていない人が多くなっています。このため抗体価が低かったり持っていない人が増えており流行が始まってしまいました。(図2)
風疹のワクチン接種状況イメージ

なぜ怖いのか
 大人がかかると重症化することがあるというのもさることながら、最も警戒するべきは妊婦が罹患して生じる先天性風疹症候群の発生です。耳、心臓などに障害をもって生まれてくる可能性が妊娠初期にかかるほど高くなります。このため風疹の流行が恐れられているのです。

予防接種こそ最善の防御
 その感染様式の主体は飛沫感染です。日常はやはり手洗い・うがい・マスクが大切であることは間違いありません。しかし何といってもワクチンが最も効果的です。2回の接種がはっきりしている人以外は接種をおすすめします。特に妊娠する可能性のある女性とその配偶者ならびに34歳以上で身内に妊娠する可能性のある女性がいる方は是非とも受けてください。
 神奈川県では風疹予防接種への助成を全自治体で実施しています。自己負担への助成額は自治体によって異なる場合がありますので問い合わせてみましょう。
 医療生協かながわの病院・診療所では風疹ワクチンの接種を行なっています。お問い合わせ下さい。