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モンモグラフィと女性技師 イメージ写真

いきいき365日


増え続ける乳がん 検診で早期発見

2014年 5月01日
 ピンクリボン運動やテレビなどで取り上げられることにより、広まってきたように思える乳がん検診ですが未だ日本での受診率は31.4%と低く、受診率の向上が課題になっています。そこで今回はご存じの方も多いとは思いますが、私たち女性診療放射線技師が担す。 当しているマンモグラフィのことを中心に乳がん検診についてお話したいと思います。

がんになるのは乳がんになるのは14人に1人
 生涯のうちに女性が乳がんにかかる割合は50年前には50人に1人だったのに対し、現在では14人に1人という割合になってしまいました。年代別にみると乳がんの罹患率は30代後半から急激に増え始め、40代後半に最も多くなります。その後、60代前半で再びもうひとつのピークがやってくるというのが最近の傾向のようです。欧米では閉経後の60~70代の女性に乳がんが多い傾向があるそうなので、今後日本でもこのような傾向が強くなることが考えられます。

罹患数は最も多いが、死亡率は低い
 乳がんの死亡者数は増加の一途をたどり、2011年には1万人を超えています。日本女性の死亡率の高いがんは大腸がん、肺がん、胃がん、膵臓がんと続き、乳がんの死亡率は第5位です。罹患数が最も多い乳がんですが死亡率は低めで、乳がんは早期発見によって適切な治療を受ければほとんどの場合、生命に影響を及ぼさずに済む病気です。しかし壮年期(30~64歳)の女性に限れば、未だに死亡率1位のがんです。早期発見のため定期的に自己検診を行い、乳がん検診を受けてください。
 現在、横浜市の乳がん検診は2年に1回、医師による視触診とマンモグラフィ(40歳代2方向、50歳以上1方向)が行われています。
 マンモグラフィとは乳房のX線写真のことを言います。撮影には専用の装置を用います。
 触っても解らないような小さなしこりや石灰化も写ります。マンモグラフィでは乳腺が白く写り、脂肪は黒く写ります。そこに腫瘤や石灰化(乳腺内にできるカルシウムの粒で良性のものもあります)などがあった場合はそれも白っぽく写ります。
 白く写る乳腺に白っぽく写る病変があった場合でも見分けがつかなくてはいけません。そのため乳房を撮影するために調整された専用の装置で撮影します。
(しかしマンモグラフィにも弱点があり若い方や授乳中の方やもともとの乳腺の密度が高い方は全体が白っぽく写りしこりの有無が認識しにくい場合があるので超音波検査との併用をおすすめします。)

マンモグラフィの撮影の仕方
 乳房を2枚の板に挟んで圧迫し、技師が手で伸ばすようにして薄くして撮影します。
 そうすることで乳腺と病変との重なりの部分が薄くなり、白く写るもの同士でも違いがわかりやすくなり、より鮮明に写るようになります。
 そのため圧迫するときに強めに板と板の間に乳房が挟まれるような感じになるため、痛みを感じることがあります。
 痛いと言うと検査に尻込みしてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、痛みは同じように挟んだ場合でも個人個人で感じ方が違いますので、全く痛くないとおっしゃる方や、痛い痛いという噂が広まっているためか「思ったより痛くない」という方もたくさんいらっしゃいます。一人一人に合わせて技師が撮影する角度や圧迫の仕方などを調整して撮影しますのでご安心ください。
 痛みの感じ方はその時の体調によっても変わりますが、生理が始まって2~3日後から1週間後くらいが乳房が柔らかく検査をするには良い時期と言われています。
 検査中、圧迫の痛みが我慢できないと思われるようでしたら、撮影している技師に遠慮無く言ってください。押さえ方に問題がある場合もあるので、調整させていただきます。
 何か作業をしているから話しかけにくいということもあるかもしれませんが、安全に検査を受けていただくためにも遠慮せずにお願いします。

女性技師が担当します
 初めての方は、緊張したりして力が入ってしまう事が多いと思いますが、できるだけ力を抜いてリラックスしていただけると痛みが少なく撮影もスムーズにできます。症状がある場合や自己検診で変化を感じた場合は、検診の機会を待たず当院の場合は外科を受診してください。
 戸塚病院では現在女性の診療放射線技師がマンモグラフィの撮影を担当しています。
 マンモグラフィについての疑問や不安点がございましたら、戸塚病院放射線科へ気軽にご相談ください。