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いきいき365日


皮膚がんの原因にも 紫外線の影響と予防法

佐藤所長イメージ写真


2014年 8月01日
昔は推奨された日光浴も…
 以前は、母子手帳でも、子供に日光浴が勧められていましたが、1992年頃から、母子手帳に記載されていた文章が削除されました。昔は、紫外線の良い作用、ビタミンDを作って骨を丈夫にするという面が強調されていました。現在では、日光をたくさん浴びる害の方が強調されるようになってきました。日光浴は週に2回、木陰で30分ぐらいで充分とされます。
 ビタミンDは食事からも摂れます。魚やキノコ類に多く含まれています。

紫外線は皮膚がんの最大の原因
 紫外線は太陽光の中にあり、目に見える最短波長の色である紫色より、もっと波長が短くて目には見えません。紫外線(UV)は波長によって、長い順にABCと分かれています。
 UV-Aは皮膚のシミ、シワの原因で、UV-Bは皮膚がんの最大原因です。このうち最も害のある紫外線UV-Cは、地球を取り巻くオゾン層によって遮られ地表には届きません。
 紫外線量は、季節的には3月から急増し6?8月がピークになり、10月頃より減ってきます。また、 一日の中では午前10時から午後2時ごろがピークです。晴れの日を100%とすると、曇りの日は60%、雨の日でも30%の紫外線が降り注ぎます。日陰にいても、量は少ないものの、反射や散乱があり、 紫外線を浴びます。

がん化するのは表皮
 人間の皮膚は、約1・5㎜の厚さで、表皮と真皮からできており、表皮は体表面を覆う約0・2㎜の薄い層で、その下に真皮があります。皮膚がんの多くは、表皮の細胞達のがんです。その最大の原因は紫外線(主にUV-B)です。これが皮膚に当たると、表皮の細胞のDNAが傷つけられます。細胞には、これを修復する機能がありますが、長年にわたり繰り返し傷つけられているうちに傷の治し間違いが起こり、がん化してしまうと言われています。

シワやシミになるのは真皮
 真皮には皮膚を支える柱であるコラーゲンや弾性繊維があります。UV-Aはここまで到達し、これらを少しずつ壊していきます。
 そして、皮膚は張りや弾力が無くなりシワができてきます。また、紫外線はメラニン細胞に働き、 「メラニン」という色素を増やします。メラニン色素は皮膚を黒くし、紫外線防御に役立ちますが、長年経つとやがてシミになります。特に中高年者では、紫外線をほとんど浴びない内股の皮膚(単なる老化の皮膚)と、よく浴びる顔、首、手などの皮膚(紫外線による光老化が加わった皮膚)を比べれば、シミ、シワの違いがハッキリして、長い間の紫外線の影響がわかります。

紫外線予防のスローガン
 また、紫外線は目にも悪く、白内障、翼状片の原因にもなります。皮膚がんが多発しているオーストラリアでは、4P、 {Slip(長袖を着よう)Slop(日焼け止めを塗ろう)Slap(帽子をかぶろう)Wrap(サングラスをかけよう) }というスローガンがあり、子供の時から予防教育が徹底されています。外出は、日中の紫外線のピーク時を避け、長袖を着て腕を保護しましょう。色は白より黒系が効果あります。日焼け止めをこまめに(2時間おきぐらい) 塗り直しましょう。出来れば、 首筋保護のため、つば広の帽子をかぶり、あるいは日傘をさしましょう。それに、UVカットのサングラスは目の保護効果があります。 夏の暑い時期、紫外線の浴び過ぎに注意しましょう。