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モンモグラフィと技師 イメージ写真

いきいき365日


乳がん早期発見のために検診を

2017年5月 医療生協の機関紙より記事を掲載しました。

乳がんとは
 乳がんは乳腺に発生する悪性腫瘍です。30代後半から急激に増え始め、40代後半に最も多くなります。その後60代前半で再びもうひとつのピークがやってくるというのが最近の傾向のようです。
 日本女性の死亡率の高いがんは大腸がん、肺がん、胃がん、すい臓がんと続き、乳がんの死亡率は第5位です。現在では14人に1人の割合で乳がんに罹患していると言われています。罹患数は最も多いですが死亡率は低めで、乳がんは早期に適切な治療を受ければほとんどの場合、生命に影響を及ぼさずに済む病気です。
 しかし壮年期(30~64歳)の女性に限れば、いまだに死亡率1位のがんです。

乳がんにかかりやすい人は?
 統計上で乳がんになりやすい人もいます。
  1. ・家族・親戚が乳がんになった
  2. ・初潮が早く(11歳以下)、閉経が遅い(55歳以上)
  3. ・初産年齢が高い、出産経験がない
  4. ・閉経後肥満である
  5. ・女性ホルモンを使用している
  6. ・乳腺疾患にかかったことがある
 このような場合乳がんの罹患率が高いとされています。
 乳房は血流やリンパ節が多い部位なので、万が一進行させてしまうと全身に転移しやすいがんとも言われています。

自己検診の方法
- 観察しましょう -
 鏡の前で両腕を上げ下げして左右の乳房で違うところがないか観察しましょう。(くぼみ、ただれ、皮膚の変化など)
- 触りましょう -
 入浴時などに手に泡をつけ指の腹で乳頭の周りから乳房全体、ワキの下まで「の」の字を描くように触りましょう。
 布団に寝転んで、肩の下に枕などを敷いて、乳房が横に垂れないようにしておきます。
 外側から内側にむけて肋骨に触れるくらい強く触りましょう。乳頭もつまんで分泌物が出ないか確かめましょう。
 乳がんできやすい場所もあります。最も多いのは外側の上部です。しかし2つの領域にわたってできるものや乳房全体にできるもの、乳頭にできるものあります。

医療機関での検査
 厚生労働省では2年に1回、医師による視触診と技師によるマンモグラフィ検診を受けるよう指導しています。
 マンモグラフィは乳房のX線写真です。手で触っても解らない小さなしこりや石灰化も写ります。マンモグラフィでは乳腺は白く、脂肪は黒く写ります。腫瘤や石灰化(乳腺内にできるカルシウムの粒で良性のものもあります)なども白く写ります。

撮影方法が独特
 技師が乳房の中の乳腺を手で伸ばすようにしながら装置の2枚の板で乳房を挟んで圧迫して撮影します。
 乳腺と病変との重なりの部分が広げられて薄くなり、白く写る僅かな濃度の差が分かりやすく鮮明に写るようになります。乳房の厚みや乳腺の重なりが少ないほど撮影に必要なX線被ばくも少なく済みます。
 そのために強めに圧迫するので痛みを感じることがあります。リラックスすることで痛みが少なくなるので技師は緊張を解していただけるように声掛けしています。

マンモの弱点
 若い方や授乳中の方、元々乳腺の密度が高い方では全体が白っぽく写り、しこりの有無が認識しにくい場合があるので超音波検査との併用をお勧めします。
 またマンモグラフィを受けられない場合があります。
  1. ・妊娠中もしくは妊娠の可能性がある
  2. ・埋め込み型のペースメーカーがある
  3. ・豊胸手術をしている
  4. ・VPシャント手術をしている
  5. ・CVポートを埋め込んでいる
 これらの方は撮影にはリスクがあり注意が必要です。必ず検査前に医師に相談をしてください。

 早期発見のために月1度の自己検診、2年に1度の医療機関検診を受けてください。